イカゲーム3を観た感想

こんにちは!みんちゃんです!

今回は韓国コンテンツの感想を書いてみました。私なりの視点なので自由に書いてます。自分の感想もあれば聞かせてください!

ついにネットフリックスオリジナルの韓国ドラマ、イカゲームが完結した。シーズン1から一気見してシーズン2と3まで楽しませてもらった。シーズン3で完結なのでこれで終わりとは思うけど、最終回にはハリウッド女優のケイト・ブランシェットが登場してゲームに誘う役を演じている。少し期待感を持たせる、次回作につながりそうな余韻を残すエンディングだった。   

観終わった感想としては、シーズン1が衝撃的だったこともあり一番エキサイティングだったと思う。シーズン2は終わり方があまりにも半端すぎて納得いかなかったし、シーズン3は作者の言いたいことはわからなくもないが、無理やりな設定が目立つ感じだった。

たとえば、赤ちゃんが産まれるところも、不自然な形で赤ちゃんを登場させてまで伝えたかったことがよくわからない。守るべき存在としてその象徴が赤ちゃんで、その赤ちゃんまでも金に目がくらんだ人間以下の登場人物たちにとっては、殺すべき存在として語られることが観ていて不愉だった。かえって残酷さをアーピルしたかったのであれば理解できるが、そこまでしなくても金の亡者たちは十分残酷なのだ。結局最後まで赤ちゃん中心でストーリーが進んで終わった感じだった。

また、いきなり生まれた他人の赤ちゃんのために自分の息子を殺す母親はとても奇妙だったし、そのおばさんの度を過ぎたおせっかいにもみえる演出には首をかしげるばかりだ。

またシーズン2から続く刑事役にも多くの疑問が残る。仲間の一人から船長があやしいと何度も訴えてるにもかかわらず、全く疑わない刑事。時間だけが過ぎていく中で何一つ改善しようとしない刑事にはあきれるというか、韓国的な表現でいうとサツマイモ(韓国語では고구마)を10個くらい食べたかのような胸のつかえを感じた。 

結局最後には一緒にいたほかの隊員たちを犠牲にして何とかひとりで島に乗り込むが、時すでに遅し。去っていくフロントマンに対して「兄さん!どうして!」というセリフを言うのが精いっぱいな有様。ホントこの刑事はなんのために時間を使って主人公のお金で人を集めて、あれだけの島探しシーンは必要だったのか?劇中のゲームの演出に集中したためなのか、おろそかになりすぎた場面ではなかろうかと思う。

結末としては、主人公は最後に赤ちゃんを助けて自ら飛びこむのだが、なんというかべつに死ななくてもよかったのではないか、もう少し違う結末がほしかった。例えば、ありふれた終わり方かもしれないが、主人公が生き残って赤ちゃんを育てることにするとかにしてもよかったと思う。あれだけ大変なテーマのドラマだからこそ、エンディングはあえて「普通」であってもいいのではないかとふと思えた。最後、例の刑事にゲームの賞金と赤ちゃんを預けるのはあり得ないとしか言いようがない。 

何一つ誰一人助けていない刑事に、全部持っていかれるとはこのことではないのだろうか。しかも、同じ目標で一緒に作戦を考えた主人公がどうなったかの探りもなく、自分の判断ミスで犠牲にしてしまった隊員や主人公に対する悔やみの念もなく、あっけなく終わる結末には人間味など感じられなかった。このドラマは人間の欲望の果て、醜さの中にも主人公を通してそれでも人間を信じる心を描きたかったはずなのに、なんとも腑に落ちないまるで消化不良な結末なのだ。

ともあれ、シーズンを通して繰り広げられたゲームのクオリティーや俳優たちの気持ちの揺れ動き、ハラハラドキドキする場面は時々目を覆いながらも充分楽しめた。人間とはなにか、いまの世の中の問題点を見ることで、もし自分ならどうするのか常に問われる選択肢。観ながら考えさせられるようなそんなドラマだった。ファン・ドンヒョク監督の次回作も期待してみたい。

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