こんにちは。韓国人ブロガーのみんちゃんです。
今回はキムチ作りの伝統行事である韓国のキムジャンについてのお話です。韓国の実家でのキムジャン風景をご紹介します。韓国の昔ながらのキムチ作りを一緒に体験しましょう!
キムジャンの由来
キムジャンとは毎年11月中旬から12月初旬にかけて各家庭でその年の冬に食べる分のキムチを漬けることを指します。キムジャンの由来は野菜が手に入りにくい冬に食べるために塩や醤油に漬けて保存したことから始まります。
キムジャンが本格的に行われたのは諸説ありますが、19世紀初めに記録として残っています。厳しい寒さの朝鮮半島においては本格的な冬の前に作ってその年の冬に備えることが必要でした。
キムジャンはまた量が多いので、同じ地域の人たちと一緒に協力しながらやることで効率を上げて結束を深め、おすそ分けの精神も引き継いでいます。2013年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
キムジャン方法
早速キムジャンの風景を見てみましょう✌️
白菜漬け

塩漬けした白菜です!すごい量ですね!😊前日に洗って水気を切って塩につけてしんなりさせます。
私は4人兄弟ですが、日本に住む私を除いては毎年兄弟たちが家族連れで集まってそれぞれの家族の分を作ります。今年はもっと賑やかで二人の叔母も夫婦で参加してワイワイ楽しいひと時になっていました。ちなみに私は毎年写真でキムジャンを体験しています。笑
ヤンニョム準備
次は白菜に付けるヤンニョム作りです。キムチのヤンニョムは味を決める大事なソースです。地域によっても各家庭ごとにも入れるものが変わったりして味の違いが楽しめます。
この時期はお母さんたちが近所のキムジャンにも手伝いに行ったり、また自分の家のキムチをもって来てくれたりします。塩漬けの時間やヤンニョムの出来の違いなど、味比べも楽しみのひとつです。

ゴム手袋が映り込んでますが、ご愛敬で…😅
写真はお母さんが精魂込めて作った今年のキムチヤンニョムです。これが味の決め手になります。
ヤンニョムの材料は主に赤唐辛子、すりおろしにんにく、すりおろしショウガ、小ねぎ、リンゴか梨、玉ねぎ、アミの塩辛、カナリ(いかなご)塩辛、砂糖、もち米のお粥、小エビなどを入れて混ぜます。
韓国はキムチ専用冷蔵庫があってこの時期に作ったキムチでも一年は食べられるそうです。技術の発展はすごいですね。昔は写真のように「ハンアリ」と言って石釜みたいな容器に保存していたそうです。

ヤンニョムを付ける
いよいよヤンニョム付けです。塩漬けした白菜一枚一枚にヤンニョムを付けていきます。

この時も白菜に付けるヤンニョムの量が大事です。付けすぎず少なすぎずに加減しながら丁寧に付けていきます。程よく塩味があって丁度いい具合になるようにしなければならないので、これば経験していくと分かってきます。

量が多いので役割分担して皆で助け合いながらつけていきます。
結構足腰にきそうですね。私もだいぶ前ですが参加したことがあって大変だった記憶があります。
熟成と保存
出来上がったキムチはタッパーなどに入れて一日ほど室温で保管して発酵させます。それからは先ほど言ったようにキムチ冷蔵庫に入れて保存します。

今年のキムチが出来ました!!!👍
白菜にヤンニョムを付けたあと、タッパーの中にビニール袋を敷いて出来上がったキムチを入れてます。
とても美味しそうですね!🤗
余談ですが、キムジャンの時はキムチ作りがひと段落すると食べるものがあります。豚肉の塊を茹でたもので日本でも結構知ってる人はいますが、いわゆる「ポッサム」ですね。
作りたてのキムチと一緒に食べるこの時の「ポッサム」は格別です👍



キムジャンの最中だったりするので写真がなんとも味?(笑)がありますが、飾りつけなしのそのままです😅
キムジャンまとめ
韓国の文化キムジャンについてご紹介させていただきました。わたしのお母さんは一か月前からキムジャンに備えていろいろ準備していて終わるとホッとすると同時に疲れも出てきてしまいます。それでもまた近所のキムジャンを手伝いにいきます。キムジャンはその地域にとっても大きな伝統行事として受け継がれています。
しかし、韓国も最近の若い世代はキムジャンはおろか、普段の簡単な浅漬けもやらない人が多いので、だんだんとなくなっていく文化かもしれません。ひとつの助け合いの文化として残していけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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